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『ユダの接吻 』ジョット 1305年 を解説

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  • ルネッサンス期の名画について知りたい人
  • 聖書のエピソードを描いた宗教画に興味がある人

絵画情報

題名:ユダの接吻 (英:Judas Kiss)
画家:ジョット(英:Giotto)
制作:1305年頃
収蔵:スクロヴェーニ礼拝堂 パドヴァ イタリア
様式:初期ルネッサンス

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解説「ユダの接吻」

西洋絵画の始まりと言われる一枚!イタリア人画家ジョットが描きました。
新約聖書のエピソードが主題となっているほぼ正方形の作品です。

12人の弟子の中でイエスを裏切ったユダが、イエスを捕まえようとする大司祭たちと共にやってきて、イエスを捕まえる合図として接吻するシーンを描いています。

ユダの悪意に満ちた邪な横顔と、全てを悟ったように決意あふれる眼差しで真っ直ぐにユダを見つめるイエスの横顔の対比が面白い作品。

左がイエス、右がユダ

イエスの左手では聖書にあるように弟子の一人が大司祭の手下の耳を切り落としています。

イエスの弟子の一人が耳を切り落としている

聖書より抜粋

「わたしが接吻するのがその人だ。それを捕まえろ」。

ゲッセマネの園での祈りを終え、イエスがまだ話しておられた時、そこにユダがやって来ます。

前もって決めていた通りにユダはイエスに近寄り、「先生、こんばんは」と言って主に接吻します。
主は「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われます。

イエスの声をきっかけに、人々はイエスを捕えたのです。小競り合いがあり、弟子の一人が剣を抜き、大祭司の手下に切りかかり、片耳を切り落としました。

(マタイ福音書)

画家ジョットについて

ジョットは14世紀における最も重要なイタリア人画家です。

ジョットの作品として、イタリアのアッシジにあるフランチェスコ 大聖堂のフレスコ画や、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の隣にあるジョット の鐘楼 と呼ばれる高さ約84mのゴシック様式の鐘楼があります。

どちらも実際に見に行きましたが、アッシジのフランチェスコ大聖堂は建物もジョットの絵画も素晴らしかったです!

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