バリ島やマレーシアなどで暮らしてます

独学合格した私が考える、日本語教育能力検定試験の最短合格コース

こんにちは!Koniです。

本業はWebコンサルタントで、副業を沢山持っています。副業の一つに「オンライン日本語講師」を加えるべく、2021年の日本語教育能力検定試験を受験し、合格しました。

学習期間は約10ヶ月。教材費は約3万円ほどでした。

日本語教育能力検定試験は、スクールや通信講座を受けなくても独学で合格できます

当初から以下のような考えでした。

  • ノマドだから420時間も特定のスクールに通うのは無理。金銭的にも高すぎる
  • 10万以上する大手の通信講座も無理。結局は本とDVD代だよね
  • 完全独学で資格を取ろう!

この記事では完全独学で資格取得を目指す方向けに、必須の教材をご紹介します。

必須の参考書と順番

私が考える合格最短コースはこちらです!

① 日本語教育教科書 完全攻略ガイド

② 音声・聴解の特訓

③ 過去問 5年〜8年分をマスター

必須の参考書と勉強する順番

試験範囲の概要を掴む! – 日本語教育教科書 完全攻略ガイド

最初に買うのがこちらの一冊!別名「赤本」とも呼ばれています。

日本語教師になるための、日本語教育能力検定試験に受かるための知識が全て詰まったバイブル的存在。これを手にせずに試験合格はあり得ません。まずはこの一冊を買って、最初から最後まで通読してください!

この一冊で試験範囲は全てカバーでき、各章の終わりにかなり充実した練習問題が付いています(細かすぎてやらなくていいくらい細かい)。音声CD付きです。

この本の弱点・音声と記述式問題

この本は日本語教師の百科事典のような存在ですが、音声・聴解の実技問題と記述問題には弱いと思います。そのため、この2つについては別途専門書を買って勉強することをおすすめします。

聴解をマスターする! – 聴解・音声 特訓プログラム

赤本に目を通して試験範囲の概要を掴んだら、2冊目はこちらです。赤本でも聴解はカバーしていますが、試験対策としてやり込むには不十分なので、聴解専用の参考書&CDで特訓です。

聴解は苦手…という方は多いと思います。私も最初は「聴解、意味分からん!」と思っていました。私はこの本でみっちり勉強した結果、得意分野になりました。実際の試験では聴解が一番正答率が高かったと思います。逆に言うと、聴解が苦手だったら落ちていたと思います。

この本は解説無しで最初から練習問題というのが良い。そして模擬試験も2回分付いているので、この一冊をやり込めば聴解はマスターできると考えて大丈夫です。

この本の弱点・基礎知識があるのが前提

練習問題にフォーカスしているため、「摩擦音とは?」「硬口蓋とは?」のような解説は少ないです。基礎知識なしでいきなり練習問題に取り組んでも全然OKだと思いますが、実技の前にまず知識から…という方は、この本に取り掛かる前に「日本語教育 よく分かる音声」などを挟むと理解がスムーズです。

私自身はこちら(↓)の音声解説本を読んでから上の参考書に取り掛かりました。型落ち版ですが、音声学は5年や10年で進化するものではないので、個人的には多少古くても構わないと思っています!

試験問題をやってみる! – 過去問5年分

赤本を読んで聴解をマスターしたら、過去問シーズンに突入です!

試験合格の最短ルートは、概要を掴んだらなるべく早い段階で過去問に取り掛かること。そして最低5年、できれば8年分くらいの過去問を制覇することをおすすめします。私自身は5年分(令和2年〜平成28年)の過去問を正答率9割になるまで勉強しました。

が、それでも実際の試験では過去5年のどことも似ていない問題も多く出たので、8年分くらいやっておけばより万全だったな〜と思っています。

ちなみに過去問は一冊 1,540円、高いんです。5年分だと約8,000円に(泣)

でも大丈夫です!!過去問はメルカリで売れます!

私私は売るつもりで買ったので、書き込みはせず、CDの袋も破かずに付けたままにして綺麗に使っていました。合格後、5冊セット 5,800円でメルカリに出品し、3時間後に売れました。過去問はこの試験を受ける人がほぼ全員お世話になる必須の書なので確実に売れます。なので買いましょう!

私の場合はこの5冊を毎日1冊ずつ、繰り返し復習しながら試験を迎えました。

この本の弱点・解説がない

過去問題集の最大の弱点は「答えはあるけど解説がない」ことです!a,b,c,dの選択肢の中でどうして (a) が正解なのか、他はどこが間違っているのか?これが理解できないと過去問をやる意味がないんですよね。そこで第三者が出している「過去問の解説本」と「過去問の解説ブログ」が活躍します!以下におすすめを掲載します。

一番おすすめ!過去問 解説ブログ

試験中、本当にお世話になったのがこちらのブログ「毎日のんびり日本語教師」さんです。

このブログを見ない日は無いくらいで、スマホのホーム画面にもショートカットアイコンを置いてスキマ時間に過去問の解説を読んでいました。

現時点で、平成21年〜令和3年の過去問(試験1、2、3)の解説が掲載されています。記述問題の解説はありません。

日本語教育能力検定試験 解説

Kindle版の解説本もある

Kindleでも解説本が出ている方がいます。現時点で平成30年、令和元年、令和2年の3年分の解説本があり、それぞれ試験1,2,3に分かれています。令和2年度の試験1の解説本は390円とプチプラですが、試験1,2,3を揃えると1,000円を超えてしまいます。…が、Kindle Unlimited に入っていると読み放題になります!

過去問は最低5年分やろう

通信講座の教材は要らないと思う

アルク、ユーキャン、ヒューマンアカデミーなどの大手通信教育会社が販売している「日本語教師養成プログラム」系のセット本・セットDVDですが、個人的には合格の必須教材ではないと思っています。

アルクのNAFL 日本語教師養成プログラム 2017年版
必要かな?と思って買ってみたけど不要でした

私は実際に『アルクのNAFL 日本語教師養成プログラム 2017年版』の段ボールパッケージ(本27冊+CD10枚)をメルカリで格安で買ってみたんですが、5〜6冊読んで勉強するのをやめました。試験合格を目的とする上ではいらない情報が多すぎます

ただし日本語に関する有益な資料ではあると思うので、時間に余裕があり、試験合格が目的ではなく日本語教育の全てを知り尽くしたい!という方にはメルカリで安く購入するのがおすすめです。

繰り返しになりますが、日本語教育能力検定試験は、スクールや通信講座を受けなくても合格できます!!!

独学合格を目指す皆さん、合格をお祈りしています♡

日本語教師になってからのオンライン集客にお困りの場合はぜひご相談ください(^_^)