昨夜の私と友人の会話です。
友人: そういえば、あのニュース見た?空港にバスが入るっていう・・
私: 見た見たー!サルバキタでしょ?ついに踏み込んだか・・って感じだよね。
友人: 歴史的一歩だよね!
私: 確かに!!
目次
ングラライ空港についにバスが入る!
2015/8/14に「政府がタバナン〜空港バス路線を9月に試運転開始」というニュースがありました。
Government to trial Tabanan-Airport bus route in September
記事によると、タバナン〜空港線は、タバナン、メングウィ、カパル、セムピディ、マヘンドラダッタ、イマンボンジョール、サンセットロード、空港にバス停を設置するそうです。
これが、空港からバスに乗れるという事だとしたら(普通に考えればそうだと思うが)、すごく大きな意味があります。
バリの空港は既得利権のかたまり
バリの空港はローカルの既得利権のかたまりになっていて、特にツーリストの足となる空港→各エリアへのトランスポートについては、すでに予約済みの旅行会社のピックアップを除くと、空港タクシーと一部の白タクしかお客さんを乗せられない状況が長年続いていました。
空港内で営業することが認められていないブルーバードなどのタクシー会社やトランスポートは、お客さんを空港に送ることはできますが、空港でお客さんをピックアップすることが禁じられていました(乗ろうとすると他のドライバーが妨害してくる)。
空港からホテルへの移動って旅先で一番先に必要になることなのに、まともなシャトルバスもメータータクシーもなく、個人旅行者にとっては移動がものすごく不便かつ不透明な状態。
私は、メーターの1.5〜2倍する空港タクシーも、ひたすらお金を巻き上げようとする白タクも嫌いなので、空港ビルディングの外まで歩いて、お客さんを下ろした後のブルーバードを捕まえるのがいつものパターンです。
新しい空港になってからブルーバードを捕まえやすくなった(広い道路でさっと乗れるのでローカルドライバーに妨害されなくなった)のは良い変化でした。
そんな状況なので、定額制の安価な路線バスが空港に乗り入れるというのは、空港のトランスポートの現状を変える歴史的な一歩と言っていいくらいの出来事だと思います。
バリの交通事情に変化の兆し
バリ島のトランスポートはとにかく閉鎖的・排他的で、地元ドライバーの利益を守ろうとする姿勢が強く、これまでバリ島内でのまともな移動方法といえば、メータータクシーかカーチャーター(運転手付きレンタカー)の2択しかありませんでした。
それがこの数年で、ローカル向け路線バス「サルバキタ」、観光客向けシャトルバス「クラクラバス」、中〜長距離エリアを結ぶ民間の「プラマバス」、ウルワツ、タナロット、キンタマーニ高原など観光エリアを結ぶ民間の「プラス・プライオリティー」、一番新しい話題だとバイクタクシーの「Go-Jek」など、色々な会社が登場してサービスを拡大中です。
まとめ
バリの一部のぼったくりタクシー達は、今まで、自分たちのサービスを向上する事で利用者に選ばれることを目指すのではなく、ブルーバードのように「良いサービスをリーズナブルに提供する」会社を排除することで自分たちの利益を守ろうとしてきました。
今後は「まともで安心して利用できるトランスポート」が増えてぼったくりタクシーの利益が減ることは間違いないので、根本的な考え方を変え、進化の時が来たことを受け入れて、利用者に喜ばれ、選ばれるサービスを提供して欲しいと思います。