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観るのに5時間かかった圧巻のカピトリーノ美術館の見どころ・主要作品

カピトリーノ美術館の見どころ

カピトリーノ美術館(Capitoline Museum)とは

1471年に開館した世界で一番古い美術館。
フォロ・ロマーノの裏手、ミケランジェロが設計したカンピドリオ広場に立っています。

カピトリーノ美術館

おととい行ってきたんですが、2時に入れば十分だろうと思ったけど結果足りなかったすごく見応えのある美術館だったので紹介します。

  • 入場料14ユーロ、オーディオガイド6ユーロのとっても高価だけど見応えのある美術館
  • 所要時間は急いで1時間、堪能するなら4〜5時間かかる
  • リュックなどの大きな荷物は無料ロッカーに預けるので、館内で使う用の小さなバックを持っていくと吉。また、オーディオガイドを借りるにはオリジナルのパスポートが必要
  • 美術館は広場を挟んで本館(パラッツォ・デイ・コンセルヴァトーリ)と新館に分かれていて地下道で繋がってる。見どころが多いのは本館の方。本館にチケット売り場・ロッカー・ブックショップ・カフェテリアがある
  • 見学する順番は、入場 → 本館2階(コンセルヴァトーリ博物館) → 本館3階(カピトリーナ絵画館) → 地下通路で新館に移動 → 新館
  • 美術館の前にあるカンピドーリオ広場は16世紀にミケランジェロが設計したものでこの広場も人気。ローマ市街やフォロロマーノを一望するパノラマポイントでもある

カンピドーリオ広場

堂々した大階段を上って高台の広場へ。
広場の中央にあるマルクス・アウレリウスの騎馬像はレプリカだけど台座はミケランジェロが手がけたもの。マルクス・アウレリウスは第16代ローマ皇帝(在位:161年-180年)。

マルクス・アウレリウス・アントニヌス – Wikipedia

マルクス・アウレリウスの騎馬像

頭上の鳥がキュート
マルクス・アウレリウスの騎馬像

カピトリーノ美術館の見どころ

1階中庭:コンスタンティヌス1世の頭部

入場して最初に見る中庭にあるのが、ローマ皇帝のコンスタンティヌス1世の頭部。帝国を再統一し、キリスト教を公認した人物で「大帝」とも呼ばれる。

コンスタンティヌス1世 – Wikipedia

コンスタンティヌス1世

2階:とげを抜く少年(Spinario or Boy with Thorn)

「とげを抜く少年の像」というは世界中の美術館にありますが一番古いのがこのブロンズ像だそう。とげを抜くことに夢中になっている夢見るような少年の笑みや、手足と身体の絶妙なバランス感など、不思議な魅力がある彫刻

とげを抜く少年

とげを抜く少年

とげを抜く少年

2階:カピトリーノの雌狼 (She-wolf of Rome)

これはローマが好きなら絶対に見なきゃ、知らなきゃ!
ローマの建国神話に登場する双子の兄弟ロームルスとレムスです。伝説では狼によって育てられたとされており、これと同じモチーフはローマの色々なところで目にします。

ロームルスとレムス – Wikipedia

ロームルスとレムス

ロームルスとレムス

2階:ベルニーニ作のメデューサ

一番好きなやつ!バロック芸術の巨匠、ベルニーニの作品です。
メデューサはギリシア神話に登場する怪物でゴルゴーン3姉妹の1人。この彫刻はメデューサの最期、ペルセウスによって首を掻っ切られる直前の、自分の最期を知った瞬間のメデューサを表現しているそうです。

ベルニーニ
Medusa (Bernini)

Bernini's Medusa

Bernini's Medusa

Bernini's Medusa

2階:馬を襲うライオン像

ヘレニズム時代に作られたものだそうです。爪を立てるライオンの荒々しさや肉感、恐怖と苦痛の表情を浮かべる馬、臨場感があってドキドキする作品

馬を襲うライオン

馬を襲うライオン

馬を襲うライオンの像

馬を襲うライオンの像

2階:金箔のヘラクレス像

ギリシャ神話一の人気者ヘラクレス。右手に持っているのは定番の武器である棍棒、左手に持っているのはヘスペリデスの黄金の林檎だと思います。

ヘラクレス

金箔のヘラクレス像

金箔のヘラクレス像

金箔のヘラクレス像

2階:マルシュアース

この老人だれ?と思ったけどストーリーが面白い。ギリシャ神話のマルシュアースといって、アポロンと音楽を競い敗北して生きたまま皮剥ぎの目にあったキャラクターです。

マルシュアース

マルシュアースの像

マルシュアースの像

3階:カラヴァッジョ作 女占い師(La Buona Ventura)

3階の絵画館にあるカラヴァッジョは絶対に見逃せない作品。ここに来るまで3時間くらいかかって集中力が落ちた状態でたどり着いたのが残念・・。

カラヴァッジョ作 女占い師

カラヴァッジョはバロック期のイタリア人画家で、観るものを引き込む強烈なパワーのある作品が特徴です。私が惹かれるのはカラヴァッジョの破天荒な人柄。近くにいたら絶対関わりたくなりタイプです。

暴行や喧嘩に明け暮れて決闘で若者を殺して懸賞金をかけられたり、自分の作風を真似した作家をこき下ろす詩をローマ中にばらまいたり。問題児というか悪名高かったらしいです。人を殺した巨匠って中々居ないと思うんですよね!そして38歳の若さで熱病でこの世を去りました。

この絵では、身分差のある女性が男の手相を占う隙に指輪を抜き取る様子が描かれています。

カラヴァッジョ

カラヴァッジョ作 女占い師

3階:カラヴァッジョ作 洗礼者ヨハネ(San Giovanni Battista)

もう一つのカラヴァッジョ、大きな角をもつ牡羊を抱いている少年時代のヨハネです

カラヴァッジョ作「洗礼者ヨハネ(San Giovanni Battista)」

3階:聖セバスティアヌスの磔

主要作品ではないけど、この絵を見て初めて「聖セバスティアヌス」を知りました。

キリストの磔と似ているけどなんか違う、この人誰?と思って調べたところ、キリスト教の聖人で、3世紀にディオクレティアヌス帝のキリスト教迫害で殺害されたと言われているそうです。絵画では柱に身を縛り付けられ、矢を射られた姿で描かれることが多いそう。

聖セバスティアヌス

聖セバスティアヌス

聖セバスティアヌス

新館

ここで本館を見終わり地下通路で新館に移動したんですが、閉館まで後30分くらいしかなくオーディオガイドも返さないといけないし急いでいたので写真は無しです。新館は作品数が少ないので短時間で観れます。

1階の中庭にある素晴らしい噴水の彫像、2階のアモーレとピケ(Statua di Amore e Psiche)の彫像が印象的でした。

まとめ

カピトリーノ美術館、高かったけど行ってよかったです! じっくり観るならお昼すぎから行くことをおすすめします。

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