バリ島暮らし中

クタのホテルスタッフに2500万ルピア盗まれた件

概要

2015/8/28にクタのホテルで発覚した盗難事件。寝室に置いてあった現金(総額2500万ルピア)とクレジットカードを盗まれました。

事件の経過

2015/8/28朝 ルピアの盗難に気がつく。ホテルのマネージャーに知らせる

2015/8/28夜 円、ドル、カードの盗難に気がつく。ホテルにレポートするも受付の女性スタッフFに「ほんとに無くなったの?ちゃんと調べたの?」などの感じの悪い対応をされる。

2015/8/29朝 ホテルのマネージャーに円、ドル、カードの盗難いついて知らせる。オーナーとのミーティングを要求

2015/8/29午後 オーナーと会う。「犯人に心当たりがあるので話してみる。全額戻ってきたら警察には行かずに内輪で済ませるつもりはあるか」と聞くので同意する。

実は犯人の心当たりはもうついてた。というのも、ドアが壊れていないので内部の人間が犯人としか考えられず、頻繁に部屋に入るのはクリーニングをするスタッフ4人しか居ない。

現金が置いてあったのはベッドルームで、ベッドルームの清掃を担当しているのは二人の女性スタッフだけ。その内の一人が昨夜感じの悪い対応をされたスタッフFで、日頃から小狡い印象があったので、自分の中でこの子が最有力。

2015/8/29夜 オーナーが女性スタッフFに自白させる。思った通り清掃中に盗んだ模様。

「警察には行かないで欲しい。1500万ルピアを9/6までに、1000万ルピアを9/30までに返す」というので、慈悲を見せて待ってあげることにする。この日に、直筆の自白書、KTP(身分証明書)のコピー、携帯2台を押収する。

2015/9/6 2回目のミーティング。今日までに1500万ルピア返すはずが200万ルピアしか用意できていない。中途半端なお金は受け取らない方が良いという事で、200万ルピアはオーナーが預かることに。犯人Fと旦那のKは、9/15までに全額2500万ルピアを返すという。疲れるので今後の交渉は法律事務所に任せることに。

2015/9/11 法律事務所より「15日までの2500万ルピアの返金は現実的に無理そうな様子」との報告。そこで「9/15までに2000万ルピア、9/30までに500万ルピア返してね」という契約書を作ってホテルオーナーに送る。すごい譲歩してるよな

2015/9/13 犯人が約束を守らなかった時のために今回の事件の情報公開サイトを作る。2時間で完成。犯人の旦那にfacebookで「お金返さなかったらインターネットで公開するよ」と連絡

2015/9/14 犯人が契約書のサインを拒否(!)。これはどうしようもないので警察に行くしかないということになる

2015/9/17 法律事務所とホテルオーナーが警察に行き、被害届を出す(ページ下に掲載)。この後は警察が犯人の家に行き調査をするらしい

2015/9/18 このブログ、facebook、専用サイトで情報公開。

2015/10/5 再び警察へ。まだ提出していなかった証拠(200万ルピアの現金と押収した携帯2台)を届ける。警察は数日前に犯人(Fendi Ariani)、犯人の旦那、旦那の両親を出頭させて「盗んだ額が大きいから、返金しないなら長く刑務所に入るよ」と話をしたらしい。

2500万ルピアは犯人と旦那の家族が協力すれば集まる金額だけど、それをするのかしないのか、家族会議でも開いて決めるんだと思う。←今ここ

私としては、お金が返ってこなくてもそれに見合った対価を払わせられることが分かったので、もうどっちでもいい心境。好きな方を選んだら・・という感じです。

このサイトは盗まれたお金が全額返金されるまで公開予定。
http://fendi-ariani-bali.com/

犯人

Fendi-Ariani-2

名前は Fendi Ariani、1986年生まれの29歳、バリ人。盗難が発覚した日の夜はめちゃ感じが悪く、自白した日の夜はふてくされていて一言の謝罪もない。

生まれながらの泥棒らしく、証拠はないが、彼女だと疑われる盗難事件がこのホテルで何件か起きているようだ。オーナーのお金を盗んだ疑惑も(!)

▼ 盗んだのはこの人。本人と旦那のfacebookページを突き止めて写真を押収。facebookの友人の名前も全てダウンロードしたので、友達全員に自白書を送ることも可能
Fendi-Ariani-4

Fendi-Ariani-3

▼ 直筆の自白書、収入印紙付き。私が会う前にオーナーが書かせたものでオリジナルは私が保有。
Fendi-Ariani-bali

▼ 身分証のコピー。現住所も分かってるので、家に押しかけて近所に自白書のコピーをばらまくこともできる
Fendi-Ariani-KTP

▼ 押収した携帯2台
phone

▼ ポリスレポート
ポリスレポートcovered

▼ 被害届受理証明書
被害届受理証明書covered

今後の対応

  • 刑務所で反省の日々を過ごしてもらう
  • 全額返金をしたら被害届とインターネットでの情報公開を取り消す

正義を通すとお金がかかるインドネシア

法律には詳しくないですが、こういった盗難事件があった場合の対処法は、①お金を取り戻すなら示談 ②お金を諦めて+更にお金がかかっても正義を求めるなら警察 と大きく2択に分かれます。

警察に突き出すと、なぜか盗まれたお金は返ってこない上に、裁判費用と法律事務所に払う費用は自己負担になるので、例えば半分しか返ってこなくても示談で済ますような場合が多いです。半分でもゼロよりはマシ!ってやつです。

つまり、正義を求める被害者の方がお金が必要で、もともと貧乏な加害者が有利(というか取るものが何もないので取れない)という構図です。

正義がお金で買えるインドネシア

逆に言うと、正義はお金で買えるという事でもあります。警察の腐敗はこれから少しずつ改善されていくんでしょうが、『ポリス=正義のために働かない➗賄賂のために働く=正義はお金で買える』という方程式は根深く残っています(悪い人は買っちゃダメだよ!)

今回の件については、白を黒にひっくり返すという事ではなく、黒を黒として手続きをすることになるので、そんなにお金はかからないんじゃないかな?と思っています。

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