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【現役学生が解説】ガチでインドネシア語を学びたい人向け!バリ島インドネシア語留学 BIPAプログラムを完全解説【2024年スケジュール】

2024年 BIPAプログラム 募集状況

2024/05/17現在、バリ島マハ・サラスワティ大学では、2024年9月スタートのBIPAプログラム参加者を募集中です。詳細、連絡先は公式サイトからどうぞ

バリ島でBIPA留学中のコニ(@koni_bali)です。

BIPAプログラムに興味がある人や、これから参加したい人のために、BIPAの流れについてまとめたいと思います。かなり長い内容になるので、基本的な事から書き始め、徐々に追記していく予定です。

BIPA(ビパ)とは?

BIPAとは、インドネシア語学習プログラムの名前です。たまに間違える方がいるようなのですが、インドネシア語の資格の名前ではありません。

BIPAの名称は『 Bahasa Indonesia bagi Penutur Asing 』の頭文字を取った略称になります。意味は「外国語話者のためのインドネシア語」つまり「外国人向けのインドネシア語」という意味です。(penutur asing = 外国語を話す人)

BIPAは、インドネシア政府が支援している外国人向けの語学学習プログラムです。正規留学ではありません。そのため「単位」という形では認められれず、学位は取れません。また、交換留学の対象にもなりません。

BIPAはインドネシア中の大学で開講されています。BIPAがあるインドネシアの大学リストを探しましたが、見つからず..。「Bali BIPA universitas dimana」「Yogyakarta BIPA universitas dimana」など、地名を入れて検索するとBIPAを開講している大学が出てきます。

バリ島では2大学がBIPA(ビパ)を開講

記事を執筆している時点で、バリ島でBIPAを開講している大学は2つです。

バリ島現地では、国立のウダヤナ大学の方が知名度は高いです。私は両方の大学に見学に行き、担当者さんと面談した上で、マハ・サラスワティ大学に決めました。

BIPAプログラムの概要

BIPAの学習レベルは?

BIPAにはレベル1〜7までの学習レベルがあります。数字の他、A1, B1, C1などアルファベット併記で表記されている場合もあります。私自身は「3 (B1) レベル」からスタートし、試験を経て、現在は「4 (B2) レベル」で学習しています。

Program BIPA bahasa level tingkat
  • 1 (A1) Basic – 初級
  • 2 (A2) Basic – 初級
  • 3 (B1) Lower Intermediate – 初中級
  • 4 (B2) Lower Intermediate – 初中級
  • 5 (B2+C1) Upper Intermediate – 中上級
  • 6 (C1) Advanced – 上級
  • 7 (C2) Advanced – 上級

BIPAの開催時期、期間は?

開催時期と期間は大学によると思いますが、一年2回開催、1月スタートと9月スタートの大学が多いようです。1回の期間は4〜5ヶ月です。期間に幅があるのは、学校や地域によって授業スケジュールが異なるためです。

マハ・サラスワティ大学の場合、入学前に「4ヶ月」と説明を受けていましたが、実際に入ってみたら「5ヶ月半」でした(!)「4ヶ月」というのは多分実授業の期間で、土日やインドネシアの祝日、バリ島のガルンガンなど祭日を入れると結果的に「5ヶ月半」になるということだと思います。

授業スケジュールは入学後も(大きく)変わる可能性があります。実際、私の時は授業開始日が一週間伸びました。その知らせがあったのが一週間前(!)。1ヶ月くらいの誤差があるかもしれないと思っていた方が安全かもしれません。

マハ・サラスワティ大学の場合(2024年)

2024年スケジュール募集
1月BIPAプログラム 第一期スタート(1月13日開始)
2月授業
3月授業・中間試験
4月授業
5月授業・最終試験第二期募集スタート
6月BIPAプログラム 第一期 終了(6月14日予定)
7月お休み
8月お休み
9月BIPAプログラム 第二期スタート(開始日不明)
10月授業・中間試験(?)
11月授業2025年 第一期募集スタート
12月授業・最終試験(?)
BIPAプログラム 第二期 終了 (終了日不明)

授業スケジュールは?

学校によって異なります。マハ・サラスワティ大学は以下のスケジュールです。

  • 授業は週5日、月〜金の平日
  • 週5日間のうち、4日間はインドネシア語授業、1日のみ文化体験授業(任意参加)
  • インドネシア語授業は約3時間。9:00〜12:00 または 12:30〜15:30 の2つの時間帯がある
  • 講師は二人、バリ人講師。一日おきに変わる(月:A先生 → 火:B先生 → 水:A先生 → 木:B先生)
BIPA teacher at Udayana University

BIPAの教材は?

BIPAの教材は、オンラインで無料で配布されており、誰でもダウンロードすることができます。これからインドネシア語を独学で学びたい人にもとてもおすすめです!

教材はBIPAのレベル(1〜7)と地域に合わせて幾つかの種類があります。こちらの公式サイト の見出し「Bahan Ajar BIPA untuk Pelajar」以下にあるオレンジ色〜赤色のPDF「 Sahabatku Indonesia BIPA 1/2/3 」がBIPA用の教材です。

私はBIPA class4 からの参加だったので、授業開始前に BIPA 1〜3の教材を独学で自習しました。

BIPAの費用/授業料は?

授業料+学生ビザ取得+居住許可所得 全て併せて【 約20万円 】でした。

内訳は 【BIPA授業料 15万円 + 学生ビザ取得 3万円 + 居住許可(ITAS)取得 2万円】こんな感じです。

インドネシアのどの大学でもBIPA授業料は一律料金、1500万ルピア(≒15万円)です。BIPA期間を5ヶ月と考えるなら、1ヶ月あたり3万円の授業料になります。

BIPA申込みの流れ(エージェントなし)

私はもともとバリ島に10年以上住んでおり、ある程度インドネシア語が話せたため、留学エージェントは利用せずに自分で申し込むことにしました。以下が問い合わせ〜入学までのざっくりとした流れです。

2023年10月 BIPAの存在を知る

ツーリストビザ(VOA)でバリ島に2ヶ月滞在中、インドネシア語のオンラインレッスンの先生が「BIPAっていうプログラム知ってる?もっと勉強したかったら参加したら?」と教えてくれたのがきっかけでした

2つの大学に問い合わせ

Google検索でバリ島では「ウダヤナ大学」と「マハ・サラスワティ大学」がBIPAを開講していることを知りました。大学のWebサイトから問い合わせをしました。問い合わせした時の文章は英語とインドネシア語で書きました(Google翻訳ツール利用)。マハ・サラスワティ大学の方は最初から担当者さんとWhatsAppで連絡ができたのでとてもスムーズでした。ウダヤナ大学の方はメールで連絡。

2つの大学を見学

同じ日に両大学のBIPA担当者さんにアポが取れました。2つの大学はどちらもデンパサール中心地にあり、車で15分くらいの距離です。カーチャーター6時間を利用して2つの大学をハシゴして見学しました。担当者さんとの面談では、私の語学レベルを見てもらうためにインドネシア語で話し、補足として英語も少し使いました。ウダヤナ大学の担当者さんともWhatsAppも交換

大学の決定

学校見学の後も2大学の担当者さんにWhatsAppで数回質問。同時位、2つの大学に通っているバリ人の友人達にも相談。結果、「マハ・サラスワティ大学」に決定。大学の担当者さんにその旨を伝えました

現在の語学レベルをチェック(Placement Test)

最初にした事は語学レベルチェック。現在のインドネシア語レベルを測るため、オンラインで Placement Test を受けました。テストの受講料は25万ルピア(≒2,500円)です。テストの内容は「文章読解+選択問題」で、全然分からなくて焦ったのを覚えています笑

BIPAクラスの決定

3日後に結果が届きました。BIPAにはクラス1〜クラス7までのレベルがあり、クラス1が一番下(初級者)になります。テストの結果は「BIPA クラス4相当」。この時、≈ではBIPAクラス3とクラス4が開講中だったので、私は2024年1月からのクラス4に入ることになりました。この段階で入学できる見通しが確実になりました(現在開講しているクラスと自分のレベルが合わないと入学できないため)

2023年12月 必要な書類の提出・学費の振込

BIPA授業料1500万ルピアと諸手続き費用を大学の銀行口座へ振り込んで、入学のための書類集めをスタート。このタイミングで私は日本へ一時帰国。日本では一週間で必要な書類が揃い、担当者さんにWhatsAppで書類を提出(原本は不要、スキャンでOK)。そんなに面倒くさい書類はなかったです。必要書類リストの詳細は後述します

学生ビザが発行されるまで待つ

書類が揃ったら大学が「就学許可証」を発行してくれます。この証明書が出たら、大学側がイミグレーションに【学生ビザ(C316)】を申し込んでくれます。生徒個人が自分で学生ビザを申し込む必要はなく、ビザエージェントも全く不要でした。

インドネシアへは【学生ビザ】で入国する必要があるため、ビザが出るまで待つ日々。私の場合は年末年始を挟んだこともあってか(?)3週間かかりました。この間、私は元々予定してたハノイへ。ハノイでノマドしながら学生ビザの発行を待ちました☺️

学生ビザでインドネシアに入国

ハノイ滞在9日目、学生ビザがイミグレからメールで届きました。すぐにハノイ→バリ島への片道航空券を取り、翌々日にバリ島へ移動

2024年1月13日 BIPA授業スタート

バリ島に到着した翌々日から授業スタートだったので、とりあえず大学から徒歩5分の安いホテルを一週間予約して勉強を始めました。ITAS(一時居住許可)は入国から30日以内に取得すれば良いという猶予期間があるため、とりあえず大学に通いながら先生と一緒にITASの手続きを進めました

1ヶ月後、ITAS取得

色々苦労がありましたが、結論からいうとイミグレに3回行って無事にITASを取得。授業が始まって1ヶ月、やっと必要な手続きが終わりました!

現在、2ヶ月が経過。順調!

ITASを取得してからは特に面倒なこともなく、毎日とても楽しくインドネシア語を学んでいます!

BIPA申込みに必要な書類リスト

2023年12月に申込んだ時に必要だった書類は以下のとおりです。ちなみに全書類、原本は必要ありませんでした。スキャンしたものをZipファイルでWhatAppで担当者さんに送りました。そんなゆるい所がいい所。

  1. 英語履歴書(CV)
  2. 最終学歴の卒業証書 または 成績証明書のスキャン
    Hasil Pindaian Ijazah atau Transkrip Akademik
  3. パスポート全ページのスキャン
    Hasil Pindaian Paspor
  4. ステートメントレター
    Hasil Pindaian Surat Pernyataan
  5. 融資保証証明書
    Hasil Pindaian Surat Keterangan Jaminan Pembiayaan
  6. 健康診断書(英語またはインドネシア語)
    Hasil Pindaian Surat Keterangan Sehat
  7. 赤背景のパスポートサイズの写真
    Hasil Pindaian Foto berwarna ukuran paspor dengan latar belakang warna merah
  8. BIPA授業料の振込証明 : Rp.15,000,000
    Bukti Transfer pembayaran kelas BIPA sebesar

英語履歴書(CV)

形式 : PDF (canvaからダウンロード)

Canvaのテンプレートを使って簡単に作成しました。

最終学歴の卒業証書 または 成績証明書のスキャン

形式 : PDF (iPhoneでスキャン)

私の卒業大学はオンラインでの請求が出来なかったので、日本に帰国してから郵送で申込みました。一週間ほどで英語の卒業証書と成績証明書が送られてきました。どちらか片方を提出すれば良いようでしたが、念のため両方提出しました。

パスポート全ページのスキャン

形式 : PDF (iPhoneでスキャン)

表紙と裏表紙の赤いページを含む、全ページをiPhoneで「メモ帳」アプリでスキャンしました。

ステートメントレター (Surat Pernyataan)

形式 : PDF (iPhoneでスキャン)

真面目に勉強することを宣誓する書類です

融資保証証明書 (Surat Keterangan Jaminan Pembiayaan)

形式 : PDF (iPhoneでスキャン)

親に依頼。万が一、在学中に金銭的に困るような場面があってもスポンサーがちゃんと払うことを宣誓する書類です

健康診断書 (Surat Keterangan Sehat)

英語またはインドネシア語の健康診断書。私はバリ島クタのタケノコ診療所で発行してもらいました。所要時間30分、診断書の発行料は30万ルピアでした。日本で取るより早くて安いのでおすすめです。

赤背景のパスポートサイズのカラー写真

iPhoneで撮ったセルフィーをPhotoshopアプリで背景を赤に加工の上、JPEG画像で送付。写真のサイズは、横4cm、縦6cm にしました。このサイズで合っていたか分かりませんが受け取ってもらえました。

BIPA授業料の振込証明

インドネシア、日本、他国から振り込んでもOK。私はバリ島滞在中にATMから振込。この時、ATMの不具合でレシートが出てこないトラブルが。本来ならレシートが証明書になるはずですが、もらえなかったため、オンラインバンクでの入出金履歴をスクショして送りました。

日々のBIPA授業

二人の講師による日替わり授業

ここでは日頃の授業の様子について紹介します。マハ・サラスワティ大学では、現在、二人のバリ人講師がBIPA授業を担当しています。月曜日はA先生、火曜日はB先生、水曜日はA先生…と日替わりで授業をしています。

  • A先生 … 公式教材に沿った授業。文章読解、問題集、文章作成など。時々プレゼンあり。宿題あり
  • B先生 … 聴解(リスニング)、会話中心の授業。2〜3分の動画教材を使って学習。宿題なし

課題提出やミニプレゼンあり

A先生の授業では課題とプレゼンがあります。例えば「自国の歴史がある場所をインドネシア語で紹介する」をテーマに、Canvaやパワーポイントで簡単なプレゼン資料を作り、授業時間中に発表することもあります。

BIPA授業の一日

BIPA授業がある日のスケジュール例。買い物や用事は午前中または夕方に済ましています。

09:00起床
11:40Grab taxiで大学へ。約30分、運賃は約210円
12:10大学に到着
12:20教室に入室
12:30授業スタート(約2.5〜3時間)
13:45休憩(10分)
15:15授業終了
15:30Grab taxiで家へ。約30分、運賃は約210円
16:00帰宅

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