金曜日に豊田市美術館に行ってきたので紹介します。
あらかじめコンビニで「クリムト展&あいちトリエンナーレセット ¥2,000」のチケットを購入しました。
到着すると、平日なのにチケットカウンターは行列。やっぱりチケットはあらかじめ買っておくに限ります。
目次
クリムト展
クリムトの絵は2ヶ月前のウィーン旅行でたっぷり観ていましたが、その時は今回の展示会に出ている作品はもう日本に送られていたため、ウィーンで観れなかった絵を名古屋で観る、という事になりました。
今回のクリムト展の最大の特徴は、クリムトの人間関係とそれにまつわる作品にフォーカスしているところだと思います。
クリムトの師ハンス・マカルト、友人のフランツ・マッチュ、弟のエルンスト、エミーリア・フリーゲを始めとした愛人たちなど、クリムトを取り巻いた人々との関係性がよく分かりました。
ウィーンの主要美術館では、クリムトの友人や弟の作品まで展示していないので(クリムトの作品が沢山あるからだと思います)、とても新鮮でした。
クリムトがエミーリアに宛てた直筆ポストカードや、「裸の真実」の走り書きが残るスケッチブック、ウィーン分離派(SECESSION)の展示会ポスターも面白かったです。
逆にいうと、クリムトの作品自体では「ユディト」は文句なしの大作ですが、それ以外で「おおおっ」となるのは3〜4点でした。
作品の価値と、ウィーンと日本の距離を考えると仕方ないです。クリムトが好きならウィーンに行くべきですね。
こちらがクリムト展で観てよかったBEST3です。
ユディト
西洋絵画の定番テーマをクリムトも描いています。
敵陣に乗り込んで敵将と夜を過ごし、首をかき切って帰ってきた未亡人の美女・ユディトです。
裸の真実
保守派から距離を置き、ウィーン分離派を立ち上げた頃の作品。
「芸術の真理を探求する」というクリムトの理念の表れと言われています。
女の三世代
生まれ、成長し、老いるという生命のサイクルを表現しています。
それ以外に見応えのあった作品たち。
オイゲニア・プリマフェージの肖像
ベートーヴェン・フリーズの模写
死んだ息子の肖像画
関係を持ったモデルの一人が生んだ三番目の息子さん。
生後2ヶ月半で亡くなった姿を描いたそうです。
単眼鏡が活躍
絵画の展示は40cmくらい近くから見れるので使いませんでしたが、壁一面に広がる「ベートーヴェン・フリーズ」を観るときと、一番の目玉で混み合う「ユディト」を観る時は単眼鏡が活躍しました!
豊田市美術館で同時開催の「あいちトリエンナーレ」はこちらの記事で紹介しています
ウィーンにクリムトを観に行きたい!という方はこちらも参考にどうぞ!